〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉2丁目12-7 オーシャンハイツ1階2号室
日吉駅から徒歩6分)

受付時間

10:00~18:00
定休日:月曜日

お気軽にお問合せ・ご相談ください

080-9270-2107

自費リハビリお役立ち情報
~パーキンソニズムではパーキンソン病と違うリハビリが必要です~

パーキンソニズム(パーキンソン症候群)とは

パーキンソン病とは別に,パーキンソン症状と類似の病態を呈する疾患群を, パーキンソン症候群と言います。パーキンソン症候群の中には,多系統萎縮症, 進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症といった疾患が含まれます。

パーキンソン症状とは以下の4つをさします。

  1. 振戦(震え): 手や足、特に手が安静時に震える。
  2. 筋強剛(筋肉のこわばり): 筋肉が硬くなり、動きが滑らかでなくなる。
  3. 無動(動作の遅れまたは減少): 動作の開始が遅くなり、全体的な動きが遅くなる。
  4. 姿勢保持障害: バランスの問題や歩行時の不安定さ。

パーキンソニズムのリハビリとは?

各疾患はすべて進行性の病気のため、病気が完全に治ることはありません。薬による治療に合わせて、なるべく機能を維持できるようにリハビリを行います。
一般的に、パーキンソニズムを呈する病気のリハビリは、パーキンソン病のリハビリに準ずるとしていることが多いのではないでしょうか。各疾患は患者さんの数がパーキンソン病に比べると少ないので、効果のあるリハビリも十分にわかっていません。

しかし、各疾患特有の症状を理解して適切に運動を行うことで機能維持や能力向上が見込めます。集中的なリハビリテーションにより2次的障害を改善し、能力を向上することも可能です。科学的に効果のある方法がわかっていないため、個々の症状に合わせて最適と考えられるリハビリを提供することが必要となります。

理学療法士や作業療法士のみなさんは、それぞれの疾患に特有の症状を理解して、個別のリハビリをすすめられているでしょうか?

ここでは、各疾患の特徴とリハビリを行う際のポイントをお伝えします。

進行性核上性麻痺( Progressive Supranuclear Palsy:PSP)

進行性核上性麻痺はパーキンソン病と似た症状を呈しますが、眼球運動障害や早期の転倒、認知障害などが特徴的です。また、パーキンソン病は症状の左右差がありますが、PSPでは症状が両側性です。

主に中脳および脳幹の神経細胞の変性がおこるため、MRI検査では特徴的な兆候(ハミングバードサイン)がみられます。

眼球が上下方向に動きにくくなる特徴があり、特に下方視ができなくなってきます。そのため首が後屈し後方に転倒しやすくなってきます。
そこで、リハビリを行う際に注目するポイントはバランスと頭の動きになります。
眼球の動きと頭の動きを連動させながら、バランスの練習を行っていきます。
また、すくみ足による転倒も多いため、重心移動をスムースに行えるようなバランス練習が必要となります。
この2つのポイントを適切に組み合わせながら運動を行うことで、PSP特有のバランス障害にアプローチすることができます。

多系統萎縮症( Multiple System Atrophy:MSA)

多系統萎縮症(MSA, Multiple System Atrophy)は、中枢神経系の複数の部位に影響を及ぼす進行性の神経変性疾患です。

以下の二つの病型があります。

  1. MSA-P(パーキンソン型): パーキンソニズムが主な症状。パーキンソン病に似ているが、レボドパ(ドーパミン補充療法)に対する反応が乏しいことが多い。
  2. MSA-C(小脳型): 小脳性運動失調が主な症状。小脳に関与する症状が顕著。

パーキンソン症状が強い場合には、体幹や近位関節の機能を中心にリハビリを行います。小脳症状が強い場合には、協調運動やバランス練習を中心に行います。また、自律神経症状がみられることも多く、リハビリでは起立性低血圧に注意が必要です。

大脳皮質基底核変性症(Corticobasal Degeneration:CBD)

大脳皮質基底核変性症(CBD, Corticobasal Degeneration)は、大脳皮質と基底核に影響を及ぼす進行性の神経変性疾患です。

症状の特徴は片側性で四肢の運動障害も認められます。固縮により運動のスムースさが減ることが多いのですが、手が勝手に動く(不随意運動)や思った通りに動かない(運動失行)など特徴的な症状もみとめられます。

CBDのリハビリのポイントは、意識する運動と意識しない運動を分けて考えるということです。本来、意識しなくてもできる運動(姿勢やバランス)はできる限り自動化して、意識する運動(手の運動など)の努力を減らしていくことなどが考えられます。

いかがでしょうか?

パーキンソニズムのリハビリは各疾患の特性を考えながら運動を組み合わせることが必要です。パーキンソン病やパーキンソニズムのリハビリでは筋肉が硬くなることだけに意識がいってしまう傾向がありますが、その原因や病態を考えることによって個別に工夫したリハビリを行うことができます。

パーキンソニズムのリハビリでお困りなら

当施設ではパーキンソニズムのリハビリの専門家がサービスを提供しています。施設代表は、長く大学病院勤務していため、一般病院や回復期リハビリ病院では経験できない神経変性疾患のリハビリを多く経験しております。

どのような運動を行ったらよいのか、日常生活でどのような工夫をしたらよいのかなど、パーキンソニズムのリハビリで不安をお持ちのかたは是非ご相談ください。集中的な施術により必要な機能を改善し、お客様に最適な運動をご提供いたします。

パーキンソンニズムを呈する各疾患は急に発症する病気ではないため、医療保険でリハビリを継続して行うことが難しいです。自費リハビリではいつでもご希望に合わせてリハビリを提供することができますので、ご相談ください。

この記事について
作成日:2024年5月30日 作成者:大槻 暁

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

080-9270-2107

<受付時間>
10:00~18:00
※月曜日は除く

フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。

LINEでご予約・お問い合わせができます。
S. Studio 予約・相談専用アカウント

友だち追加

新着情報・お知らせ

Rehabilitation S. Studio

住所

〒223-0061
神奈川県横浜市港北区日吉2丁目12-7
オーシャンハイツ1階2号室

アクセス

日吉駅から徒歩6分 
※駐車場は近隣のコインパーキングをご利用ください

受付時間

10:00~18:00

定休日

月曜日